ドラマ 兵聖
年が明けてからまず画皮を見て、それから今まで兵聖を見ていた。見終わるのに2カ月かかった。(全41話)
兵聖は春秋時代の孫武の話。孫子兵法を書いたとされる中国随一の兵法家だ。現代ではこの人に関する情報がほとんど残っていないので、結構オリジナルストーリーが入っていた。
以下ネタバレ
あらすじ
青年期
斉の国で高官の息子として暮らす孫武。国無咎とは大の仲良し。2人で紫蘇という女性を巡ったこともあったけど、それでもやっぱ友情がまさってたと思う。しかし、各家の権力争いの結果、孫武の親が国無咎の一族を皆殺しにしてしまい、無咎は復讐モードに突入。楚に行き復讐の機会を狙う。孫武は伍子胥のいる呉へ。伍子胥は楚の費無級と楚王によって親と兄弟を殺され、これまた復讐を誓って呉へ来ていた。
呉楚対決
呉王闔閭に気にいられた孫武は楚を攻めにいく。楚の昭王は費無級によって骨抜き状態だったので、結構あっさり攻略できた。無咎は頑張るけど全部気合いの空回り。こういう時のために根回しって大切だね。楚の都の郢都(郢都)に入城。ただ入城してからがいかんかった。闔閭は女におぼれるし、伍子胥はどうしても恨みを晴らしたくて平王の墓を暴いて鞭うっちゃう。それで城から逃亡した昭王がまた戻ってきた。楚の申包胥は秦に援軍を求めに。そして野心がでてきた夫概が秦軍を迎え撃つふりをして呉の都を乗っ取っちゃった。闔閭ピンチ。
でもなんとか解決。夫概を殺し、無咎は自害。紫蘇は一人子供を残して死んでしまう。孫武〜
感想
むか〜しむかし、孫武も伍子胥も小説で読んだことがあるのに、名前しか覚えていなかった事実に驚愕。人間の記憶力のはかなさを感じた。
伍子胥といい、国無咎といい、昭王といい、夫差といい、仇討ちへの執念が皆ものすごい。仇を討つために生きていると言っても過言ではないくらい。伍子胥は墓を暴いて鞭をうつし、費無級の首を犬に食わせたりと、恨みっぷりが激しいな中国人…とものすごく印象に残ったのだ。そして自分の家族を侮辱されたりするとものすごく怒るんですね。
籠城する時に出なければ絶対負けないってわかってるのに侮辱されて頭に血が上ってでてっちゃうのは何でだろう。私が武将でもそうなっちゃうのかな。それともそういう人でないと将にはなれなかったのだろうか。みんな怒りすぎて血を吐く。無咎は血の涙まで流した。現代人からは想像もできない激情!!!!
孫武は紫蘇と結局一緒になれなくて、他の女の人と一緒になるんだけど、結局その人もスパイだったと言う悲しい私生活の終わり方だったよ。*1孫武の性格は本当に公正だった。清廉潔白というのがよく似合う人で、おべっか使ったりはしないし、ガンガン諫言もするんだけど、結局周りの人が支持してくれるから失脚することはなかった。今の時代もこんなふうに100%清く生きれば損をすることはないのかなあ。とにかく孫武が悲劇で終わらなくてよかった。
ドラマの内容は結構真面目な感じだったので、あんまりわくわくドキドキすることはなかった。私はやはり俗物なので、色恋沙汰とか、笑えるシーンがあったほうがいいかな。それで後半10話はただ消化するために2倍速で見ていたから3時間で見終わった。
例によってこれもまとめを作ったのでURLを載せておこう。でも前半のツイートが取得できなくなっていたので途中からだけど。
ドラマ兵聖の感想
メモ
伯嚭の最期。
伯嚭は呉が越に攻め滅ぼされた時に悪臣の見本として処刑されたそうだ。さんざん利用しといてそれか。でもまあ、天罰よ。
*1:私生活系のエピソードはフィクションです