甄嬛传

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最近見たドラマ。中国の後宮モノです。
簡単に言ったら中国版大奥です。
日本でもそのうち放送予定らしいです。

詳しくはAsia Republic Entertainmnent, Inc, 社長ブログ 様の記事より。




以下ネタバレ





二度目の後宮モノ

これより前には美人心計見てました。中国ドラマというか、ドラマ自体見た数は少ないのでまだまだ新鮮な感じ。

かなりのドロドロ劇

どれくらいのどろどろかというと、あの、平日のお昼にやってる昼ドラに勝るとも劣らないドロドロ加減でした。
女の戦いってものすごくこわい。大奥はまだ見たことがないので今度比較してみてみたい。

後宮に入った女の運命

舞台は後宮といって、冒頭にも描いたとおり日本の大奥のような場所。だから、彼女たちが愛すべき人はただ一人、皇帝のみなのだ。後宮に入れば寒さ厚さをしのいで、いい物を着て、豪華に暮らすことができる、というのは甘い考えで実際はたった一人の男をめぐり、女達は水面下で潰し合う。後宮で皇帝と心の奥から愛しあうなんていうのはただのタテマエで、なんでもいいから皇帝を自分の宮殿に呼ぶ、ひいては子を産み自分や家族の地位を確固たるものにするというかなりサバイバルな生活が待っているのだ。

皇帝

皆はこの人をめぐって争いを続ける。毎日朝廷で国務をこなして、その後後宮で女、皇后と皇太后になんやかんや言われ、この人はこの人なりに気を使わなければいけなくて、休まる時は本当になかったんだろうと思う。
でも一番の食わせ物はやっぱりコイツであろうとも思う。女の前では何も知らないようなふりをしているけれど、やはり皇帝になるだけあってかなりいろんなことを考えている。そして最後まで死んだ妻以外に心を開かなかった。そして甄嬛に殺される。哀れな男だ。結局は誰からも愛されていない。皆が皇帝を愛するのは自分の身を守るのと表裏一体で、それは純愛とは決して呼べないのかもしれない。皇帝とは孤独なものなのだ。

戦い方

後宮では何かあっても証拠がなければ成立しない、というルールがある。今なら防犯カメラに写ってた!とか、
携帯電話の着信履歴がある!とかそういう確実な証拠集めは容易だけど、昔の証拠集めは難しい。
そして時に情況証拠だけでも成立してしまうことがあるのが、恐ろしさでもある。
そういった、証拠を探すのが難しい時代なのに、漏れる時は必ず漏れる。これも面白いところだと思う。

甄嬛

主人公で、もともと後宮には入りたくなかったけど入ることになっちゃって、最初は皇帝もいいなって心の底では思ってたと思う。でも自分が結局は死んだ前妻の代わりなのだという事を知ってからは、なんだかなんのために生きてるのかわからなくなってないか?
子供のためとか、家族のためと言ってたけど、密かに通じていた恋人にも死なれ、皇帝も殺して、この人の一生は本当に何だったんだろうと思うね。
いろいろと厳しい手も打ったけれど、心の底では良い人だったので、いざというとき助けてもらえることが多かったよね。これ大事だよね〜。

好きなキャラ

意外と華妃娘娘が好きです。正直でいいじゃないですか。皇上〜♥とかいって甘えた声をだすのもいいです。

まとめ

結局誰がハッピーエンドになったのかはわからないドラマでした。でも中国ドラマのこういう現実的な「どうしようもない感」のあるドラマは好きです。なんていうのかな、最後は悪い人もいい人も、いいことあるといいね…★みたいな理想的な終わり方じゃなく、信賞必罰因果応報!!!みたいに、悪い奴はとことん落ちるという終わり方でもなく。一番私たちの生活にマッチした終わり方のように思えます。

このドラマではっきりわかったことは私は辮髪男子よりも漢服男子が好みだということでした。